シャイニーミュージック
斉藤信也です。
最近のJ-popの高音化は加速しているように
高い声で歌うシンガ-が多いですね。
男性シンガ-も
女性並みのハイト-ンです(汗)・・・
さて、
二日前の
体験レッスンでのお話をさせていただきます。
体験レッスンを受講されたのは
Aさん(自営業 30歳)です。
高い声で自由自在に歌うことが夢なんですよと
語るAさんは、
ビジュアル系の歌が大好きです。
しかし・・・
どの曲も高くて歌えないのが悩みです。
Aさんは、
「自分は元々声が低いのですが、
ボイストレー二ングで 高い声って、
出せるように なるのでしょうか?」
ということで、
体験に来られました。
さっそく、
実際に歌を聴かせていただきました。
曲は、
ジャンヌダルクのヴァンパイア。
この曲は、
いきなり ド(C4)の音からスタート。
最高音は シ♭(B♭4)です。
C4とは、
ピアノの真ん中のドの音です。
このあたりの音域は、
B’zの稲葉さん、
ミスチルの桜井さんが
得意とする音域とほぼ同じで、
男性が歌うにはかなり高い音域だと思います。
歌う前に、
Aさんの普段の喋り声の高さを測ってみたところ・・・
ソ(G2)の音でした。
ピアノの真ん中のドより
1オクターブ以上低い声です。
男性の出せる最低音が
平均で、ファ(F2)かソ(G2)あたりなので、
普段の声はかなり低いと言えます。
まずは、
普段歌う時と同じように歌っていただけますかと
歌っていただきました
が・・・
なんと!
1オクターブ下で歌われました。
私がAさんに、
今、1オクターブ下で歌われましたよね?
と、
聞いたところ
Aさんは、
「え!そうなんですか?私は同じ高さだと思ってました。」
オク下だということに気がついてないようです。
Aさんは、
音痴ではないのですが、
声が低いために
高い歌を自動的に
1オクターブ下に変換して歌う癖が
いつの間にか身についたのだと思われます。
原曲の音が
ド(C4)
1オクタ-ブ下の音も
ド(C3)
同じドなので
同じ音だと認識してしまえば
本人は違和感がなくなります。
しかし
こうなると何の曲でも
1オクタ-ブ下で歌ってしまいます。
そこで実際に出している音から
ピアノで半音ずつ音を上に上げて
その音に合わせて
声を出していただきました。
原キ-に近くなった時
「こんな高い声出したことないです。」
「出ませんよ。」
と
ギブアップです。
そこで私からある提案を出しました。
高い部分だけ声の出し方変えてみませんか?
そこから20分ほど違う
アプロ-チで声をだすことに取り組むと
なんと!
原キ-で歌えるようになりました。
「こんな高い声がでるなんて、
なんかまるで魔法にかけられたようです。」
なんとも↑嬉しいコメントではないですか。
そうです、
魔法をかけたのです。
さて、
何をしたのか・・・
高い声が上手く出せない方の
ほとんどの方が
地声のまま強引に声を出している
ケースがほとんどです。
強引に高い声を出すと
喉周りに必要以上に力が入ります。
このために声の通り道を狭くしてしまいます。
まずは上体をリラックスしながらストレッチ。
手を上に上げて背伸びをしながら身体を伸ばします。
脱力です。
そして、ため息を吐くようにしながら
息をはいて両手を前にダラーんと落とす。
これを10回、
そして 首を右と左にグルグルと10回ずつ回します。
そして、
音にあわせてハミングと巻き舌、
リップロ-ルをやっていただきました。
ハミングは口を軽く閉じて
「ん~~~」と
鼻腔から頭に響かせます。
巻き舌は、
「るるるる~~」
リップロ-ルは、
唇を
「プルプル~~~と」
震わせるトレ-ニング。
ソ(G3)からソ(G4)まで
1オクタ-ブの音域でこの三つのストレッチ発声。
2回上がる下がりを繰り返します。
(なるべる地声ではなく裏声にするように指示。)
Aさんは、
巻き舌、リップロ-ルがスム-ズにできたので、
短時間で高い声を出しやすい状態を作れました。
仕上げは、
ジャンヌダルクのヴァンパイア の
曲に合わせて
巻き舌で1回、
リップロ-ルで1回、
そしてハミングで1回、
そして、最後に普通に歌います。
すると・・・
なんと!
原キ-そのままで楽々歌えるようになりました。
長くなりましたが、
話をまとめると
ハミング、巻き舌、リップロ-ルが
魔法のトレ-ニングということです。
せひお試しください。
これからのJ-POPは、
進みゆく高音化が心配ですね。
↑最近のAさんは、
歌うことが楽しくて仕方ないようです。
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