こんにちは、
ボイストレーナー
MaiMieです。
先日、声優の生徒さんの
レッスンをしていたときのことです。
『この仮歌シンガーさんすごく上手ですよねー』
と受講者さん。
たしかに、音程もリズムも安定していました。
何曲か持ってきて下さったので全部聴いてみると、
どの曲も同じ仮歌シンガーさんが歌ってい流のですが
特に目立ったクセもなく。
ただ、よく聴いてみると
ケロケロしている箇所がありました^^;
仮歌というのは、
アーティストが世に楽曲リリースをするために
歌唱のお見本となる、
歌唱データーのことを指します。
また、
『ケロケロ』とは、
ボーカロイドのような仕上がりを指しており、
私たちの業界では
『ケロッている』などと言われます。
話を戻しますが、またある日、
別の現場で仮歌を確認することがあったので、
聴いていました。
あれ?
この声どこかで
聴いたことがあるなぁー…
と。
なかなか
思い出せず偶然作曲家仲間のSNSを見ていたところ、
現代にはDTMで入力すると
勝手に歌ってくれるソフトがあること
そう。
同じ仮歌シンガーさんかな?と
思っていたのは、
Maiというソフトに
内蔵されている声だったのです。
なんだか私の名前みたいだなーなんて
発売当初は笑っていましたが、
20年前では
考えもつかなかったで技術ですよね。
ただ、AiやMaiを使うことにもデメリットがあります。
それは
歌は生き物ということ。
声は
呼吸と喉の粘膜を振動させることで音声になってますから
抑揚はつけることができても表現力を
つける技術はまだ難しいようです。
ボイストレーナーの私がお伝えする
これから世にでていくアーティストさんに
心がけて欲しいことは
AiやMaiのDTM技術が発展しても
仮歌につられることなく、
“自分の呼吸に乗せてうたっている”
という意識を持ってほしいです。
時代が復旧しても、
感動の心は忘れず自分らしく…
アーティスト性と情緒を漂わせられる
歌を目指していきましょうね♪
Maimie