Shiny Music Vocal School
代表ボイストレーナー齊藤信也です。
最近、
THE FIRST TAKEの動画をよく見ます。
歌手の本当の実力が見えるので
このシリーズ大好きです。
編集なし
修正なし
一発録り
だからこそ、
プロの凄さがより伝わってきます。
このシリーズで、
最近特に惹かれている女性ボーカリストが二人います。
一人は、
幾多りらさん。
そして
もう一人が、
緑黄色社会の
長屋晴子さんです。
実は、
3年ほど前にも、
私はメルマガで長屋さんについて
書いたことがあります。
その時、
「長屋晴子さんは歌の世界の大谷翔平だ」と書きました。
え?
どういうこと?
と思いますよね(笑)
当時の私は、
長屋さんの魅力を
「パワフルボイス」と「癒しの声」の二刀流と
表現しました。
そのブログはこちら

ところが今回、
THE FIRST TAKEの
Shout Baby
を改めてじっくり聴いてみて思いました。
違う。
二刀流じゃない。
三刀流だ。
そう確信しました。
長屋さん最大の魅力は、
誰でも真似できる歌ではないこと。
力強く太い地声
圧倒的なロングトーン
そして楽曲全体を支配する表現力。
特に私が鳥肌が立ったのが、
二番サビ終わりの
「退屈な時間をかき消すほど
胸を占めるあいつなんてもう もう」
の部分。
最後の
「もーーーう」
このロングトーン。
あの声量
あの伸び
あの存在感
思わず巻き戻して何度も聴いてしまいました。
まさにプロの歌唱です。
そして二つ目の武器。
それが
ファルセット
Bメロの
「叫び声霞んでく」
の
「で」
の部分。
ほんの一瞬ですが、
ふわっと裏声が入ります。
たった一瞬なのに、
聴いている人の心を掴む。
この絶妙な使い方が本当に素晴らしい。
力強い声と
繊細なファルセット。
このコントラストが
長屋さんの大きな魅力です。
さらに三つ目。
それが
ウィスパーボイス
歌い出しの
「いつもと違う髪のにおい」
この部分です。
息を含んだ柔らかい声。
優しく包み込むような声。
まるで耳元で語りかけられているような感覚になります。
同じ人が歌っているとは思えないほど、
力強さと優しさを自在に行き来している。
これが長屋晴子さんの凄さです。
では、
ボイストレーナーとして
この歌から何を学べるのでしょうか?
実はここが一番大切です。
多くの方は、
「高い声を出したい」
「声量を上げたい」
「音程を良くしたい」
と思っています。
もちろんそれも大切です。
しかし、
人の心を動かす歌は
それだけでは生まれません。
長屋さんの歌を聴いていて感じるのは、
声の使い分けの重要性です。
強い声だけでは単調になります。
優しい声だけでも物足りません。
ファルセットだけでも迫力が足りません。
だからこそ、
・地声
・ファルセット
・ウィスパーボイス
これらを自在に使い分けることで、
歌にドラマが生まれるのです。
言い換えれば、
歌の上手さとは
「どれだけ高い声が出るか」
ではなく、
「どれだけ多くの表情を声で表現できるか」
なのです。
もし今、
歌唱力をもっと上げたいと思っているなら、
音程やリズムだけでなく、
ぜひ
声の表情
にも意識を向けてみてください。
長屋晴子さんの歌は、
その最高のお手本です。
まだ聴いたことがない方は、
ぜひTHE FIRST TAKEの
「Shout Baby」を聴いてみてください。
きっとあなたも、
私と同じように鳥肌が立つと思います。
そして、
「歌は技術だけではない」
ということを
改めて感じられるはずです。
その歌声は、
圧巻です・・・
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この記事を書いた人
齊藤信也(ボイストレーナー歴28年)


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